■琵琶島城(柏崎市)

JR柏崎駅から国道353号線を南に向かうと柏崎農業高校が右手に見えてくるが、この敷地が琵琶島城の跡地である。
平城であり、かつては川を利用した要害の地であったらしいが、川の流れが全く変わってしまい、跡地には高校が建つなどして全く痕跡を留めていない。わずかに石碑により当時を偲ばせるのみである。
この辺りは南北朝期に足利尊氏に与した上杉憲顕の配下の宇佐美氏が代々支配しており、米山海岸口の押えとして宇佐美本家が配置されたのが始まりである。宇佐美氏はもと伊豆田方郡宇佐美荘の豪族であり伊東氏とも同族である。上杉憲顕にしたがって越後に入部したのである。
謙信の時代には軍師として名高い宇佐美定満が城主を勤めていたが、宇佐美の死後、宇佐美氏が追放されるに及び他の部将が城将を勤めるようになった。
お館の乱の際には城将前島修理亮が景虎方に属したため、景勝方の攻撃を受けて落城し、景勝の部将桐沢但馬守具繁が城将を勤めたが上杉氏が会津に転封された時に廃城となったらしい。

交通:JR柏崎駅から自転車で15分、バス農業高校前下車

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琵琶島城址の石碑 琵琶島城址全景 のんびりと草を食む牛
仲のよい母娘