■箕冠(みかぶり)城(板倉町)

標高237米の箕冠山の頂上に位置する山城である。山の名の由来はその形があたかも蓑を被った様であることからそう呼ばれるようになったという。東、北、西側は切り立った絶壁となっており、天険をなしている。
その脇に伸びている川に沿った道を延々と登っていくと菰立(こもだて)集落にたどり着く。そこにある小学校の跡地のそばに箕冠城入り口の看板があり、そこからしばらく坂を下って行くと再び上り坂になる。その途中に駐車場と城跡案内図があるが、そこからほどなくして頂上の本丸跡にたどり着く。
ここは公園として整備が行き届いておる。本丸跡から見る下界の景色は見事というほかない。
またここは土塁、空堀、井戸、大きな池も残っており水利を考えた見事な縄張りだと感心するばかりである。

ここは古くから越後守護上杉家の重臣大熊氏が城主を務めており、謙信の時代には大熊朝秀が城主であった。
彼が謙信に離反して挙兵し、敗れて武田氏のもとへ奔ったあとも春日山城の支城として機能していたらしいが、文献上には出てこない。

交通:JR新井駅からバス菰立下車、徒歩10分

周辺地図:以下を参照のこと(バナーをクリック)

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箕冠城遠景 箕冠城入口 本丸へ行く道
箕冠城本丸 城下を望む 城内の大池
如蓮華在水 鎧井戸