■猿毛城(柿崎町)

柿崎氏の詰城として標高478.9米の城山に築かれた山城である。
この城に関しては記された史料が残っていないために謎に包まれているが、お館の乱の際には先年改易になった柿崎一党がお家再興を賭けて景勝・景虎の両手に分かれて熾烈な同士討ちを演じた城としてあまりに有名である。
結果、景勝方がこの城を押さえたことで勝利の一因となり、晴家の遺子憲家を当主としてお家再興がなったのである。

JR柿崎駅から柿崎川ダムに向う道を自転車で30分ほど登っていくと、長尾為景と宇佐美房忠と戦ったという岩手城跡にたどり着く。米山郵便局が建っているあたりがそれであり脇に標識が立っているのが分かる。そこからさらに進むと米山寺、柿崎氏の菩提寺である楞厳寺(りょうごんじ)が道筋にある。
ここから数分行くと三叉路がありここを左にいくと急な坂に差し掛かり登ること1時間30分、眼前にお椀を伏せたような見事な形をした山が現れるがこれが猿毛城である。そこから少し下り坂になり再び登り口にさしかかったところに城跡入り口がある。付近には廃屋が何軒かある。付近の空き地に自転車を止め登って行く。しばらく登っていくと墓があり花が供えられている。その脇に城山神社があり、長い急な石段が続いている。息を切らしながらやっとの思いで上り詰め、神社に着き、一息入れる。
ここから頂上まで道は続いているのだが、草が生い茂っており蛇が出没する危険もありとても進める状況ではないため頂上踏破を断念し引き返すことにした。
来る時は難行苦行してきたのであるが、帰りは信じられないほど楽だった。ほとんど下り坂だったので柿崎駅前まで30分ほどで着いた。

交通:JR柿崎駅から自転車で約2時間

周辺地図:以下を参照のこと(バナーをクリック)

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柿崎家の菩提寺・楞厳寺 柿崎和泉守景家の墓 天室光育の墓
猿毛城遠景1 猿毛城遠景2 猿毛城入口
山の中腹にある城山神社