■石和川中島合戦絵巻2003

其の壱・出立~本陣到着





平成15年4月20日、甲斐國にて戦があった。
毎年この時期には全国より猛者が軍団を結成してこの地に集い、激戦を繰り広げるという…

これはその軍団の一つ、上杉播磨隊の物語である。

4月19日、この日は曇り空であった。次の日の降水確率は60%との予報に不安を感じていたものの隊士は横浜、東京の集合場所に集いあった。

その面子は以下の通り。

●東京組
剣豪殿、新津殿、純井殿、橘皐殿、Q殿、上杉播磨守定景

●横浜組
相模守太郎殿、KAZU殿、碧雲斎殿

尚、京都別働隊としてツバキ殿、アリス殿が中仙道経由で甲府入りし、甲斐の実情を探るべく越後ノ丸殿が単独で甲州入りした。


上杉を初めとする東京組は8時半に東京駅を出立し、甲州街道を調布まで下道を通るが、その間渋滞に巻き込まれてしまう。ようやく中央道に入ることが出来るが八王子までも渋滞であったがそれからは滞りなく流れるようになった。

しかし…
甲斐の実情を探るべく史跡等を探索しようと思っていたのに時間の都合もあり出来ず、何とも無念。
甲府の某ほうとう屋に12時に集合としていたのだが、こちらはそれも遅れそうである。
横浜組はというと順調に流れたようで12時前には甲府に到着し、京都組と落ち合ったそうである。
とはいえ、12時半にはほうとう屋に到着し、何とか落ち合うことが出来た。


だが…

その場には何と驚いたことに武田方の武士たちもいたのである。

「おのれ、覚悟!」

と斬りかかったものの、軍扇で受け止められ、周囲になだめられ、その場は記念写真を撮ることでその場は治まった。


その後、我々は歓談をしながらほうとうを美味しく食した。

食事が終わったあと、店の前で記念撮影をした。



さて、食事が終わった後、躑躅が崎館(武田神社)に行き、武運を祈願する。
武田の神様に上杉の勝利を祈るのはどうかとも思うが、この際それは考えぬことにしよう。

宝物殿の展示物を鑑賞したり、境内を散策したりと思い思いにしばし時を過ごし、記念撮影の後、門前の土産物店にて土産を買い、石和に向かった。

このあと、石和の宿に持ち込む兵糧、酒類の買出しをし、ここで越後ノ丸殿と落ち合った。



そして夕刻には我々の本陣である富士野屋夕亭に到着した。

これは富士野屋の表札である。

さて、宿について荷物を置き、隊の面々は思い思いにくつろぐ。
それがしは買い物の際の会計をする。
写真は上杉隊の旗印である「乱れ龍」の旗である(嘘。実は碧雲斎殿のTシャツである。)

しばし休息したところで同宿の紋次郎隊の面々に御挨拶に行く。
太郎丸殿は従軍カメラマンというだけあって撮影した写真のチェックに抜かりがないようだった。


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