■石和川中島合戦絵巻2003

其の四・妻女山~八幡原(開戦直前)

出陣する播磨隊。
若、新津殿の先導で行軍する。


史実では「鞭聲粛粛…」と行軍するのであるが、この情景はどう見てもそうは見えない(爆)。


どこまでも賑々しく行軍し、「夜河を渡る」


「暁に見る、千軍大牙を擁するを…」

武田軍は既に八幡原に着陣していたのである。


対峙する上杉・武田両軍…


だが、武田軍の中に見知った顔がちらほらと…


      
沈黙する上杉軍 沈黙する武田軍
しかし、我々が着陣してまもなく雨が降ってきた。
初めは小雨だったのが、だんだん雨足も強くなってくるのである。
それがしは初めての鎧、陣羽織であり、それらを濡らしてしまうのは無念ではあったが、それよりもデジタル写真機が雨に濡れて言うことを聞かなくなりかけているのが口惜しいのである。
最初は手ぬぐいで覆ってはいたが、だんだんそれでも防げなくなってきているのである…

両軍依然として沈黙を守っている…

痺れを切らした武田軍は我が上杉方を挑発するために発砲しかけてきた。広野に大音響がこだまする。


「こうしてはおれぬ、我が方も応戦じゃ!」

とばかり急ぎ銃を構え発砲する上杉鉄砲隊。


その後、ふたたび膠着状態が続くも、それまで山の如く動かなかった武田軍が立ち上がり、行動を…

一体何が起こるのか?!


武田方は此度の戦勝祈願を期して三献の儀式を行っておる様子。


ようやく滞りなく終わった様子…


武田方が三献の儀式を終えたところで、我が上杉軍の諸将も武締式を始めた。
これはご存知の通り、戦いの直前に毘沙門天を祭り、その神前に供えた神水を飲むことにより戦勝を期するという儀式である。


武締式にて謙信公と家臣團。


初陣にて不安げな若。


だが…

武締式の最中に兵たちは一様に疲れ、魂が抜けていた(爆)。
降りしきる雨の所為もあったのであろう…

両軍の儀式が終わったところでふと正面を見ると、武田方は突撃をいまや遅しと待ち構えていた。
いよいよ開戦か…?!


其の伍へ