さて、麦酒を飲みながら歓談の途中、俄かに周りが慌しく動き始めた。
どうやら出立の刻になったようだ。
それがし共は飲みかけたまますぐさま集合し、陣列を整える。
そして法螺貝の合図と共に銅像前より出立し、坂を下りてゆく。 |
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威風堂々とした上杉軍団。
それがしの属する本庄槍隊のすぐ後ろの姫武者隊を率いる松江殿の勝ち鬨の音頭は見事というしかない。 |
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去年お世話になった春日山旅館の側を通過する。
この時女将殿が玄関の前に出て手を振ってくれた。 |
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山を下り、街中を道一杯に広がって行進。 |
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途中小学校の脇の公園で全軍一時休憩する。
兵達には飲料水が手渡され、酷暑の中の行進でからからに乾いた喉を潤す。
右は本庄槍隊の面々である。 |
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上杉の兵達の中に潜伏していた武田の兵達を発見。
内藤昌豊を始めとした主従たちである。 |
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この時武田兵の一人に対して上杉の兵が斬りかかり、立ち合いとなる。
だが敵は手強く、仕留めることは叶わなかったようだ。 |
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きみい殿と水雲斎殿。 |
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何と城内でそれがしに斬られたはずの真田幸隆が居た。
心なしか魂が抜けているような…(爆)。 |
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惟新殿の扮する柿崎景家。
さしもの猛将も暑さには参ったとみえ、しばしリラックスする。 |
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さて、充分休憩し、疲れが取れた頃を見計らって戦奉行が出立の合図をする。
再び法螺貝が鳴り響き、一同は陣列を整え、公園より出立する。
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通りを威風堂々と進軍する謙信公。
周りを柿崎景家を始めとする諸将が固めている。 |
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御存知、鬼小島やーたろー殿!!
背旗は近くにいた鬼小島役の御仁にお借りしたものである。 |
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通りを進軍すること数十分、ようやく合戦会場である史跡広場に到着。
堀の前の通りには出店が所狭しと立ち並んでいる。
思わず買い食いしたいという誘惑に駆られるが、
「欲しがりませぬ、勝つまでは!」
とじっと我慢の子となる。
そしてBGMとともに上杉・武田の両軍が入場し、整列する。
この頃には明るかった空も暗くなりかけ、それと共に照明が辺りを強く照らし始める。
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整列が完了してしばらくして、ナレーションの声が流れ、武締式が始まる。いつ見ても荘厳な光景である。 |
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諸将が名前を呼ばれ、それに大音声で応える。
左は甘粕景持。
この役の御仁は確か前年と同じ御仁だったような… |
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武締式に続き、武田軍の三献の儀式が始まる。
こちらは上杉軍が舞台の上で式を執り行ったのに対し、舞台の下のしかも広場の一隅にて執り行われる。
敵軍としての扱いとはいえ、あまりにわびしい…
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両軍の必勝の儀式は滞りなく終了し、対峙する両軍。
突如両軍の陣地より上杉方の黒装束と武田方の赤装束の女忍者が現れ、立ち廻りを始める。激しい斬りあいの末、ようやく黒装束が赤装束を倒し、そのまま自陣に戻る。
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そして再び対峙し、出撃を待つ。
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隊列を整え出撃を待つ上杉軍 |
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彼方には武田軍団が… |
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其の四へ |
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