■米澤上杉まつり2004
其の伍(合戦壱)


※この頁の画像の一部は臨雲白龍殿及び米澤観光協会殿の提供で御座る。
この場をお借りして篤く御礼申し上げますぞ。

そして、14時。

戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。

上杉・武田の軍団はそれぞれの陣地に入ってその刻を待っていた。

まず、米澤市市長の挨拶に始まり、来賓の方々の紹介・挨拶が続く。

そして…



◆臨之段 甲斐の虎蠢動~三献の儀

甲州の雄・武田信玄は武田軍出陣の儀式である「三献の儀」を上げるべく式場へ移動し、各武将到着の報告を受ける。





儀式が始まり、酒と縁起物の打ちあわび、勝栗、昆布を三度食し(「打って勝って喜ぶ」の意)、三回目の盃を大地に打ちつけて割り、出陣の鬨をあげ、川中島八幡原に行軍する。


        


尚、この時、我々は陣地を動かず、敵の動向をじっと見据えている。



(提供:米澤観光協会殿)


◆兵之段 急使疾る~風雲急を告げる

武田騎馬隊が信州の村上義清を攻撃し、村上氏は越後の謙信公に救援を求める。
村上氏の救援要請を受け、謙信公は出陣を決意し、神仏へ出陣の意義を報告し正義の軍としての加護を願った「武締式」を執り行うべく、全軍の集結を軍奉行・色部修理進勝長に命ず。


    
◆闘之段 越後の龍起つ~武締式

謙信公以下の諸将、全上杉軍は武締式会場に移動する。
軍神勧請:邪悪を祓い降ろす毘沙門天に対し戦勝を祈願する。
五沾水の儀:軍神に供えた水を各武将に分け与え、武運を願う。
刀八毘沙門の旗伝授:毘沙門の旗を先手の大将・柿崎和泉守景家に授ける。

この式次第は前夜にやったのと同じ内容である。

式が終わり、号砲を放ち、押前の鬨を上げ、村上氏救援の途につき、妻女山に布陣する。



(提供:米澤観光協会殿)

◆者之段 暗中飛躍~戦雲みなぎる千曲川

信玄は高坂弾正に上杉軍の裏手を突く奇襲作戦・啄木鳥の戦法を命じる。
しかし謙信公はこの作戦を察知し、敵に知られること無く全軍を川中島八幡原に移動する。






◆皆之段 戦端~雷鳴轟く川中島
   ~序戦 上杉弓隊対武田弓隊・鉄砲隊の激突~

上杉軍・武田軍各々本陣を構えたところで、上杉陣営から物見が放たれ、敵情の報告がなされると、戦闘態勢「車懸かりの陣」を敷き、攻撃の合図を待つ。


そしてついに戦いの火蓋は切って落とされたのである!!


       まず、上杉方の最新兵器「テポドン」(爆)ならぬロケット砲で武田陣地を攻撃する。
(提供:臨雲白龍殿)

すぐさま武田方は大筒を連発する。
だが、戦場の余りの広さに昨日あれだけ凄かった轟音もさほどには感じない。

上杉軍は武田方による雨あられの如く鉄砲を撃ちかけられても動かざること山の如く…
   


最前線で鉄砲隊が相手の陣地目掛けて射撃している間、兵たちは円陣を作り、攻撃の合図を待つ。



◆陳之段 獅子奮迅~武将の激闘

上杉の先手軍団・柿崎和泉隊と武田典厩隊が激しくぶつかり合う。
第二波は上杉の二の見軍団・水原隊と武田の山県隊が敵の本陣を目指し、激突する。

この頃、信玄は武田本陣を移動し、鶴翼の陣を張る。

第三波は上杉の安田隊と武田の両角隊が激しくぶつかり、第四波は上杉の直江隊と武田の山本隊が白兵戦を展開する。

そして再び両軍の鉄砲隊が雷砲を轟かせる。


         


(提供:米澤観光協会殿)
(提供:米澤観光協会殿)



(提供:米澤観光協会殿)
戦場の各所で繰り広げられる激闘…

そして、戦いのハイライト、謙信・信玄の一騎討ちへ…


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