■米沢上杉まつり
(山形県米沢市・JR奥羽本線・山形新幹線米沢駅下車徒歩約15分)

近世上杉氏の城下町・米澤で行われるこの上杉祭りは、その淵源を明治4(1871)年の上杉神社例大祭に辿ることが出来まする。
この時はまだ時代祭りという形態を呈していなかったのでありまする。

明治38(1905)年日露戦争での日本軍による旅順制圧を祝う「旅順口陥落市民大祝勝会」が市で行われ、この時旧米澤藩士たちは自家に伝わる甲冑を着用して甲冑行列と川中島模擬合戦を行い、総勢は700余名にも及んだそうでありまする。
これが合戦祭りの始まりですな。

この合戦祭りは太平洋戦争が激しくなる昭和18年まで続いたそうで御座りまする。

戦中・戦後の一時期は合戦祭りはもとより神社の例大祭も中止となっておりましたが、昭和22年には例大祭を始めとする祭りが復活し、昭和30年には再び武者行列や合戦祭りが復活し、現在に至っておりまする。


さて、この祭りはその歴史の長さもさることながら完成度も度を抜いており、上杉・武田の両陣の諸将も錚々たる面々が勢揃いし、桁外れに広い合戦場にて激戦の様子を忠実に再現しておりますれば上杉愛好家なれば必見に御座りまするぞ。

(もっとも昭和30年代に合戦祭りが復活した当初は上杉方が錚々たる面々だったのに対し、武田方は不人気で成り手が居らず、5人程度という有様で、武田方は上杉方に袋叩きにされたのだそうな…爆)


この祭りの期間中は普段静かな米澤市内も人でごった返す大賑わいとなり、宿はどこも満室になっておりまする。
加えて某小説による影響のためにその過熱振りに拍車をかけておりますれば尚更のことでしょうな。



それがしも2004年にこの祭りに参加させて頂いたので御座りまするが、その時の様子を以下でご紹介致しまする。

米沢上杉まつり2004 その1
その2
その3
その4
その5
その6




米澤市公式家頁はこちら

尚、上杉祭りの参加でありまするが、こちらは祭りの成立の経緯もあってかその殆どが地元の方々で占められており地元以外の一般参加は非常に難しいものとなっておりまする。

一般参加は総数10名程度の枠となっておりまするが、某小説の影響で例年応募が殺到するとのことなので、要注意とのことでありまする。詳細は上記の米澤市家頁にて御確認くだされ。

参加料は3000円。特別観覧席は4月1日から前売り券を発売しており、こちらは1500円(御土産付き)。その他の観覧席は無料。